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コマンド行からの Native Client の実行

構文

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップttwebtop
 [ -anonymous ]
 [ -application application ]
 [ -args arguments ]
 [ -cache ]
 [ -help ]
 [ -login ]
 [ -password password ]
 [ { -showwebtop | -minimized } | -trayicon ]
 [ -url URL ]
 [ -username username ]
 [ -version ]

説明

Native Client for UNIX または Native Client for Windows をコマンド行から実行します。このオプションでは大文字/小文字が区別されます。

Native Client は、 Webtop にアクセスする場合にのみ使用できます。

オプション 説明
-anonymous Secure Global Desktop サーバー上で匿名アクセスが使用可能になっている場合、ユーザー名とパスワードを入力せずにユーザーが Secure Global Desktop へログインできるようにします。
-application application Webtop を表示せずにアプリケーションのインスタンスを起動します。application には、Object Manager の「Name」フィールドに表示されるときのアプリケーション名を使用します。アプリケーション名に空白文字が含まれている場合は、"X Claim" のように二重引用符 (") で囲みます。
-args arguments -application オプションと一緒に使用して、アプリケーションのコマンド行引数/パラメータを指定します (例: "-bg red")。

このオプションを使用するには、Secure Global Desktop サーバーでクライアントの優先指定を有効にする必要があります。有効にするには、次のコマンドを実行します。
tarantella config edit --tarantella-config-applaunch-allowclientoverrides true

このオプションは、Native Client for Microsoft Windows でのみ使用可能です。

-cache Native Client パスワードキャッシュを使用します。
-help コマンド行の使用法を表示します。このオプションは、Native Client for UNIX でのみ使用できます。
-login Native Client のログインダイアログを非表示にし、パスワードキャッシュのパスワードを使用してユーザーが Secure Global Desktop にログインすることを許可します。-cache オプションはこのオプションと一緒に使用してください。
-minimized Webtop の起動後すぐに、強制的に表示を最小化します。

Native Client for Microsoft Windows を使用する場合は、Native Client オプションの「システムトレイに表示」オプションが無効になります。

-password password Secure Global Desktop サーバーにログインするときに使用するパスワード。

Native Client for Microsoft Windows の場合にのみ、-password オプションの直後にパスワードを入力することができます。UNIX と Windows の違いについては、あとの例 3 と 例 4 を参照してください。

-showwebtop Webtop が最小化の状態のときに、Webtop を強制的に表示します。

Native Client for Microsoft Windows を使用する場合は、Native Client オプションの「システムトレイに表示」オプションが無効になります。

-trayicon Webtop を表示する代わりに、Windows システムトレイに Secure Global Desktop をアイコンとして表示します。このオプションは、Native Client for Microsoft Windows でのみ使用可能です。

Windows システムトレイの Secure Global Desktop アイコンは次のように表示されます。

  • ログインすると、アイコンに色が付きます。
  • アプリケーションを起動すると、アイコンに歯車が表示されます
  • ログアウトすると、アイコンはグレー表示されます

実行できるアプリケーションの一覧を表示するには、Secure Global Desktop アイコンをクリックします。Native Client メニューオプションを表示するには、アイコンを右クリックします。

このオプションを指定すると、Native Client オプションの「常に表示」オプションと「自動非表示」オプションが無効になります。

このオプションを -application オプションと一緒に使用する場合は、システムトレイのアイコンから Native Client メニューオプションしか利用できません。

-url URL Secure Global Desktop サーバーの URL。
-username username Secure Global Desktop サーバーにログインするときに使用するユーザー名。

Native Client for Microsoft Windows では、コマンド行でユーザー名を入力しない場合、-login オプションを使用していてもログインダイアログが表示されます。

Native Client for UNIX の場合は、任意です。入力しない場合には、LOGNAME 環境変数の値が使用されます。

-version Native Client のバージョン情報を表示します。このオプションは、Native Client for UNIX でのみ使用可能です。

Native Client パスワードキャッシュを使用する

Native Client のパスワードキャッシュは、アプリケーションサーバーのパスワードキャッシュとはまったく関連がなく、常にユーザーがログインしている Secure Global Desktop サーバー (-url オプションで表示されるサーバー) だけで使用されます。ユーザーが別の Secure Global Desktop サーバーにログインできる場合は、アクセス先の Secure Global Desktop サーバーごとにパスワードをキャッシュする必要があります。

-cache オプションでは、次のいずれかの機能が実行されます。

パスワードキャッシュが使用されるときは、ユーザー名、URL、およびパスワードの組み合わせが暗号化された文字列として Windows のレジストリまたは UNIX の userinfo ファイルに保存されます。セキュリティーを特に重視する場合は、パスワードをキャッシュしないことをお勧めします。

パスワードをキャッシュする方法については、例 2、例 3、および例 6 で説明します。

パスワードをキャッシュするときは、パスワードの確認入力を常に要求されます。パスワードの確認入力では、入力されたパスワードが確認されるだけで、パスワードの検証は行なわれません。

-login オプションと -cache オプションは一緒に使用するようにしてください。例2 と例 6 で説明するように、Native Client のログインダイアログが表示されないようにするためです。これらのオプションを一緒に使用した場合は、Native Client のログインダイアログが次の場合にだけ表示されるようになります。

パスワードを変更するには、次のいずれかの操作を行ないます。

Webtop と複数のアプリケーションを実行する

-application オプションを使用しないで Native Client を実行した場合は、標準の Webtop が表示されます。-application オプションを使用した場合は、Webtop が表示されずに、そのアプリケーションが起動または再開されます。このオプションを使用して、複数のアプリケーションをデスクトップアプリケーションまたはウィンドウマネージャーと統合できます。

アプリケーションを実行すると、Native Client によって Secure Global Desktop サーバーとの接続が確立されます。同じユーザー名と URL を使用して別のアプリケーションを起動した場合は、-anonymous オプションを使用している場合を除いて、既存の接続が使用されます。これにより、異なるショートカットから複数のアプリケーションを一度に実行できます。

例 1 - Native Client を実行し、毎回ログインする

ユーザー Graham Green が、Secure Global Desktop サーバー newyork にログインしようとしています。コマンド行で、次のように入力します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ
ttwebtop -url http://newyork.indigo-insurance.com/tarantella \
  -username green

Graham がこのコマンドを実行すると、ログインダイアログが表示されます。パスワードを入力すると、Secure Global Desktop によって Native Client へのログインが許可されます。Webtop が表示されます。

Native Client for UNIX では、Graham の LOGNAME 環境変数が green の場合、-username オプションを省略してもかまいません。

例 2 - キャッシュされたパスワードで Webtop を実行する

ユーザー Emma Rald が、キャッシュされたパスワードを使用して Secure Global Desktop サーバー newyork にログインしようとしています。コマンド行で、次のように入力します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ
ttwebtop -url http://newyork.indigo-insurance.com/tarantella \
  -username emmarald -login -cache

Emma がはじめてこのコマンドを実行するときには、ログインダイアログが表示されます。彼女はパスワードを入力します。Native Client for Microsoft Windows を使用する場合は、パスワードの確認入力も行う必要があります。Native Client はパスワードをキャッシュし、Secure Global Desktop へのログインを許可します。Webtop が表示されます。

Native Client for UNIX では、パスワードを事前にキャッシュできます。例 3 を参照してください。

Emma が次にこのコマンドを実行するときは、ログインがすぐに許可されて Webtop が表示されます。

Native Client for UNIX では、Emma の LOGNAME 環境変数が emmarald の場合、-username オプションを省略してもかまいません。

例 3 - ログインしないでパスワードをキャッシュする (Native Client for UNIX のみ)

ユーザー Sid Cerise は、ログインしないで Secure Global Desktop サーバー newyok のパスワードをキャッシュしようとしています。 コマンド行で、次のように入力します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ
ttwebtop -url http://newyork.indigo-insurance.com/tarantella \
  -username cerise -password -cache

このコマンドを実行すると、コマンド行でパスワードの入力を要求されます。パスワードの確認入力も必要です。Native Client は、パスワードをキャッシュして終了します。

Sid の LOGNAME 環境変数が cerise の場合は、-username オプションを省略してもかまいません。

この方法でパスワードをキャッシュできるのは、Native Client for UNIX だけです。

例 4 - ログインダイアログもキャッシュされたパスワードも使用しない (Native Client for Microsoft Windows のみ)

ユーザー Bill Orange は、キャッシュされたパスワードもログインダイアログも使用しないで、 Secure Global Desktop サーバー newyork にログインしようとしています。コマンド行で、次のように入力します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ
ttwebtop -url http://newyork.indigo-insurance.com/tarantella -login \
  -username orange -password 1despairN -minimized

Bill が Secure Global Desktop にログインし、Webtop が最小化されます。

パスワードがコマンド行にクリアテキストで表示されます。

この方法でパスワードをキャッシュできるのは、Native Client for Microsoft Windows だけです。このログイン方法は、テストする場合に特に便利です。

例 5 - 1 つのアプリケーションを実行し、毎回ログインする

ユーザー Ginger Butcher は、パスワードをキャッシュしないで Secure Global Desktop サーバー newyork にログインし、Array Manager アプリケーションを実行しようとしています。コマンド行で、次のように入力します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ
ttwebtop -url http://newyork.indigo-insurance.com/tarantella \
  -username ginger -application "Array Manager"

Ginger がこのコマンドを実行すると、ログインダイアログが表示されます。パスワードを入力すると、Secure Global Desktop によって Native Client へのログインが許可されます。Array Manager アプリケーションが起動します。Webtop は表示されません。

Native Client for UNIX では、Giner の LOGNAME 環境変数が ginger の場合、-username オプションを省略してもかまいません。

アプリケーション名 Array Manager に空白文字が含まれているので、Ginger はコマンド行でアプリケーション名を引用符で囲みます。

例 6 - キャッシュされたパスワードを使用して 1 つのアプリケーションを実行する

ユーザー Violet Carson は、キャッシュされたパスワードを使用して Secure Global Desktop サーバー newyork にログインし、XClaim アプリケーションを実行しようとしています。コマンド行で、次のように入力します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ
ttwebtop -url http://newyork.indigo-insurance.com/tarantella -login \
  -username violet -cache -application XClaim

Violet がはじめてこのコマンドを実行するときには、ログインダイアログが表示されます。彼女はパスワードを入力します。Native Client for Microsoft Windows を使用する場合は、パスワードの確認入力も行う必要があります。Native Client はパスワードをキャッシュし、Secure Global Desktop へのログインを許可します。XClaim アプリケーションが起動します。

Violet が次にこのコマンドを実行するときは、ログインがすぐに許可されて XClaim アプリケーションが起動します。Webtop は表示されません。

Native Client for UNIX では、Violet の LOGNAME 環境変数が violet の場合、-username オプションを省略してもかまいません。

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