Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
> アレイ、サーバー、負荷分散
> Secure Global Desktop インストールのバックアップと復元
このトピックでは、次の操作方法について説明します。
Secure Global Desktop インストールを復元したり、一部の Secure Global Desktop コンポーネントを個別に修復したりするには、フルバックアップが必要になります。
バックアップを作成しているときに、コマンド行ツールを実行したり、Object Manager や Array Manager を使用したりしないでください。バックアップを作成しているときは、Secure Global Desktop サーバーをシャットダウンすることをお勧めします。シャットダウンできない場合は、サーバーの負荷が少ないときにバックアップを実行してください。
Secure Global Desktop をバックアップするには、次の手順を行ないます。
tarantella archive
コマンドを実行します。Secure Global Desktopでは、次の構成ファイルも使用されます。これらのファイルについては、使用しているファイルのうち、変更を加えたものだけをバックアップするだけでかまいません。
/etc/ttaprinter.conf
- lpr のデフォルトが含まれています。/etc/sdace.txt
および /var/ace/data
- RSA SecurID® 設定が含まれています。.htaccess
ファイル - Secure Global Desktop Web Server で使用するためにこれらのファイルを作成し、Secure Global Desktop インストールディレクトリの外部に保存している場合。損傷したインストールを復元するために、Secure Global Desktop を次のコンポーネントに分けることができます。
バイナリファイル、スクリプトファイル、およびテンプレートファイルが変更されるのは、インストール、パッチ、またはカスタマイズ作業のときだけです。変更されることはあまりありません。
これらのファイルは、バックアップまたは再インストールによって復元できます。
/opt/tarantella/bin/bin
/opt/tarantella/var/docroot/java
/opt/tarantella/var/docroot/mac
/opt/tarantella/var/docroot/native
/opt/tarantella/bin/scripts
ディレクトリにあります。/opt/tarantella/etc/templates
ディレクトリにあります。HTML テーマファイルは、旧 Webtop の外観を制御するファイルです。
テーマファイルの復元方法は、カスタマイズしたテーマを使用しているかどうかに応じて異なります。
/opt/tarantella/etc/templates
ディレクトリから復元できます。テーマファイルは、/opt/tarantella/var/docroot/resources
ディレクトリに格納されています。
注 ロケール固有のテンプレートテーマファイルは、locale_0x3d_locale/
という書式の名前を持つディレクトリにあります。これらのディレクトリは、/opt/tarantella/var/docroot/resources
ディレクトリの locale=locale/
ディレクトリに相当します。
Expert スクリプトは、Secure Global Desktop とアプリケーションサーバーの間の対話 (たとえば、ユーザーのログイン) を制御するファイルです。
Experts スクリプトの復元方法は、カスタマイズしたスクリプトを使用しているかどうかに応じて異なります。
/opt/tarantella/etc/templates
ディレクトリから復元できます。スクリプトは、/opt/tarantella/var/serverresources/expect
ディレクトリにあります。
サーバー固有の設定とは、サーバー DNS 名やサーバー調整など、Secure Global Desktop サーバーのプロパティーのうち、アレイの他のメンバーと共有されないすべてのプロパティーのことです。
この設定は特定の Secure Global Desktop ホストに固有なので、そのホストから作成したバックアップから復元する必要があります。
サーバー固有の設定は、/opt/tarantella/var/serverconfig/local
ディレクトリにあります。
Secure Global Desktop セキュリティーサービスを使っている場合、次のディレクトリとファイルを復元する必要があります。
/opt/tarantella/var/tsp
/opt/tarantella/var/info/certs
/opt/tarantella/var/info/key
アレイ全体の設定とは、他のアレイメンバーの名前など、すべてのアレイメンバーに共通のプロパティーすべてのことです。
グローバル設定は、次の方法で復元できます。
アレイ全体の設定は、/opt/tarantella/var/serverconfig/global
ディレクトリにあります。
エンタープライズ (ENS) データベースはアレイ全体で共有されるデータベースで、Webtop、アプリケーション、およびユーザーの情報すべてが保管されます。これらの情報は、定期的に変更されます。
エンタープライズデータベースは、プライマリ Secure Global Desktop サーバーのバックアップから復元することをお勧めします。
エンタープライズデータベースは、/opt/tarantella/var/ens
ディレクトリにあります。
デフォルトでは、毎週日曜日の午前 4 時に cron ジョブを使用して、ログファイルのアーカイブが作成されます。
root ユーザーの crontab が破壊したり、アーカイブが実行されなかったりした場合は、tarantella setup
を使用してデフォルト設定を復元するか、アーカイブの実行日時を変更します。
ログファイルのアーカイブは、/opt/tarantella/var/log/
ディレクトリに作成されます。
Secure Global Desktop をインストールすると、Secure Global Desktop 印刷キューが設定されます。
印刷キューがない場合は、次の方法で復元できます。
prtinstall.en.sh
を手動で実行する方法tarantella setup
コマンドを実行する方法印刷キューは、/opt/tarantella/var/print
ディレクトリにあります。
Secure Global Desktop Web Server、Web サービス、およびブラウザベース Webtop の設定は、特定の Secure Global Desktop ホストに固有なので、そのホストから作成したバックアップから復元する必要があります。
Secure Global Desktop Web Server の設定は、/opt/tarantella/webserver/apache/apache_version
ディレクトリにあります。Web サーバーのパスワードファイルと .htaccess
ファイルがある場合は、他の場所に格納されていることがあります。
Secure Global Desktop Web サービスの設定は /opt/tarantella/webserver/tomcat/tomcat_version
ディレクトリにあります。
ブラウザベース Webtop で使用するファイルは、/opt/tarantella/webserver/tomcat/tomcat_version/webapps/sgd
ディレクトリにあります。
損傷した Secure Global Desktop コンポーネントを復元できない場合、またはシステムがどの程度損傷しているかわからない場合は、Secure Global Desktop インストールを完全に復元する必要があります。完全な復元を実行するには、フルバックアップが必要です。
完全な復元を実行するには、次の手順を行ないます。
tarantella stop
)。tarantella uninstall --purge
コマンドを実行して Secure Global Desktop をアンインストールします。
注 これに失敗した場合、手動で Secure Global Desktop パッケージを削除しなければならないかもしれません。Linux プラットフォームならば rpm -e tta
、Solaris Operating System プラットフォームならば pkgrm tta
というコマンドで削除してください。
rm -rf /opt/tarantella
を実行して、Secure Global Desktop インストールディレクトリを削除します。tarantella stop
)。rm -rf /opt/tarantella
を実行して Secure Global Desktop インストールディレクトリを削除し、バックアップから Secure Global Desktop を復元します。
注 サーバー名が一致していることを確認してください。
tarantella start
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