Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
> セキュリティー
> Secure Global Desktop サーバー間の接続の保護
標準インストールでは、アレイ内の Secure Global Desktop サーバー間で送信されるデータは、Secure Global Desktop 管理ツールから送信されるデータを含めて、暗号化されません。Secure Global Desktop 管理者 は、SSL/TLS を使用してアレイメンバー間の接続をセキュリティー保護できます。これらの接続に SSL/TLS を使用することにより、相互に認証済みのサーバー間だけで通信が行なわれることと、データの完全性が保証されます。
SSL/TLS を使用してアレイ内の通信を保護するときには、信頼されている認証局 (CA) によって署名された有効なサーバーピア証明書が、アレイの各メンバーに必要です。
サーバーピア証明書は Secure Global Desktop の内部だけで使用され、アレイのプライマリサーバーが CA として機能します。プライマリサーバーには、自己署名付きの CA 証明書と非公開キーが格納されます。アレイ内のすべてのサーバーには、信頼されている証明書ストア (truststore) にプライマリサーバーの CA 証明書のコピーが格納されます。
プライマリサーバーを含めて、アレイ内のすべてのサーバーに、サーバーピア証明書と非公開キーが格納されます。サーバーピア証明書は、プライマリサーバーの CA 証明書によって署名され、Secure Global Desktop サーバーのピア DNS 名を共通名 (CN) として含んでいます。
アレイの 1 つのメンバーから別のメンバーに接続するとき、または管理ツールからアレイメンバーに接続するときに、接続先の Secure Global Desktop サーバーは SSL ネゴシエーションを行うときに自身のサーバーピア証明書を提示します。接続元のサーバーはその証明書を評価し、次のことを確認します。
証明書が有効な場合は、SSL/TLS 接続が確立されます。
アレイ内のセキュア通信を有効にすると、CA 証明書とサーバーピア証明書が自動的に生成されて、アレイのメンバーに配布されます。アレイの構造が変更されるたびに、CA 証明書とサーバーピア証明書は必要に応じて自動的に更新されます。
管理者
は、tarantella security peerca --show
コマンドを使用して、信頼されている証明書ストア (truststore) 内の証明書を表示できます。信頼されている証明書ストア (truststore) にはプライマリサーバーの CA 証明書が格納されています。
tarantella array detach --secondary server
コマンドまたは Array Manager を使用して、セカンダリサーバーを切り離します。tarantella status
コマンドを実行して同じ結果が返されるときには、コピーが完了していると判断できます。tarantella stop
コマンドを使用してすべてのサーバーを停止します。tarantella config edit --tarantella-config-security-peerssl-enabled 1
tarantella start
コマンドを使用してすべてのサーバーを起動します。tarantella array join --primary primary_server
コマンドを使用します。tarantella security peerca --show
コマンドを使用して、プライマリサーバーの CA 証明書のフィンガプリントを表示します。tarantella status
コマンドを実行して同じ結果が返されるときには、コピーが完了していると判断できます。Copyright © 1997-2006 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.