Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
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Secure Global Desktop を使って実行中の Windows アプリケーションからクライアントのシリアルポートデバイスへのアクセスをユーザーに許可するには、次の手順を実行します。
ユーザーが Windows アプリケーションからシリアルポートにアクセスできるのは、次の場合だけです。
Array Manager の「Array Properties」パネルでは、アレイ全体にわたるシリアルポートへのアクセスを有効/無効にできます。デフォルトでは、シリアルポートへのアクセスは有効です。
Object Manager では、組織、組織単位、または人物オブジェクトの「Serial Port Mapping」属性を使って、個別ユーザーのシリアルポートへのアクセスを有効/無効にします。シリアルポートへのアクセスは、組織階層内の親オブジェクトから継承できます (「Use parent setting」)。これにより、各人物オブジェクトを編集せずに、多数のユーザーのシリアルポートへのアクセスを有効/無効にできます。
ユーザーが Windows アプリケーションを起動すると、Secure Global Desktop はそのユーザーの人物オブジェクトを検査してから、組織階層の上位にあるすべての親オブジェクトを検査して、シリアルポートへのアクセスが有効になっているか無効になっているかを確認します。検査したすべてのオブジェクトが親の設定を使用するように構成されている場合は、アレイ全体のデフォルト設定が使用されます。
ユーザーにシリアルポートへのアクセス権がある場合、Secure Global Desktop は Windows アプリケーションセッション内でマップするシリアルポートを決定する必要があります。
UNIX および Linux クライアントプラットフォームでは、マップされるすべてのシリアルデバイスに対する読み取りおよび書き込みアクセス権がユーザーに必要になります。次のうちで、最初に一致したものを使用します。
SUN_MAP_SERIALPORTS
環境変数でリストされたシリアルポート。
リスト内の各シリアルポートは、セミコロンで区切られ、serial device=com_port_name
の形式になります。
/dev/ttyS0=COM1;/dev/ttyS4=COM8
=com_port_name
は省略可能ですが、これを省略するとシリアルポートは Windows アプリケーションセッションで COMx にマップされます。ここで、x はリスト内のシリアルポートの位置を示します。
Native Client の場合は、$HOME/.tarantella/native-preferences
ファイルの SerialPorts=
エントリに、マップされるシリアルポートがリスト表示されます。SerialPorts=
エントリは、手動で追加する必要があります。
Secure Global Desktop Client の場合、ユーザーのクライアントプロファイルキャッシュの <localsettings>
セクション内、<serialports>
エントリに、マップされるシリアルポートがリスト表示されます。<serialports>
エントリは、手動で追加する必要があります。
どちらのクライアントの場合でも、シリアルポートは上記と同じ形式でリスト表示されます。
SUN_DEV_SERIAL
環境変数で指定されたシリアルポート。
これは、単一のシリアルデバイスです (たとえば、/dev/ttyS2
)。これは、Windows アプリケーションセッション内で常に COM1 にマップされます。
Windows クライアントプラットフォームでは、次のうちで最初に一致したものが使用されます。
Native Client の場合は、レジストリキー HKEY_CURRENT_USER\Software\Tarantella\Tarantella Native Client\Settings\SerialPorts
に、マップされるシリアルポートがリスト表示されます。このキーは、手動で追加する必要があります。このキーのデータ型は String です。
Secure Global Desktop Client の場合、ユーザーのクライアントプロファイルキャッシュの <localsettings>
セクション内、<serialports>
エントリに、マップされるシリアルポートがリスト表示されます。<serialports>
エントリは、手動で追加する必要があります。
どちらのクライアントの場合でも、リスト内の各シリアルポートは、セミコロンで区切られ、serial device=com_port_name
の形式になります。
COM1=COM5;COM2=COM8
=com_port_name
は省略可能ですが、これを省略するとシリアルポートは Windows アプリケーションセッションで COMx にマップされます。ここで、x はリスト内のシリアルポートの位置を示します。
Secure Global Desktop クライアントは、ポート COM1 ~ COM9 のオープンを試みます。検出された COM ポートは、Windows アプリケーションセッション内と同じ COM ポート番号にマップされます。
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