過去のナビゲーションリンクのスキップSecure Global Desktop 4.31 管理者ガイド > アプリケーション、ドキュメント、ホスト > シリアルポートへのアクセスを設定する

シリアルポートへのアクセスを設定する

Secure Global Desktop を使って実行中の Windows アプリケーションからクライアントのシリアルポートデバイスへのアクセスをユーザーに許可するには、次の手順を実行します。

  1. Windows アプリケーションを COM ポートマッピング用に設定します
  2. シリアルポートへのアクセスをユーザーに許可します
  3. マップするシリアルポートを設定します

Windows アプリケーションを COM ポートマッピング用に設定する

ユーザーが Windows アプリケーションからシリアルポートにアクセスできるのは、次の場合だけです。

ユーザーにシリアルポートへのアクセスを許可する

Array Manager の「Array Properties」パネルでは、アレイ全体にわたるシリアルポートへのアクセスを有効/無効にできます。デフォルトでは、シリアルポートへのアクセスは有効です。

Object Manager では、組織、組織単位、または人物オブジェクトの「Serial Port Mapping」属性を使って、個別ユーザーのシリアルポートへのアクセスを有効/無効にします。シリアルポートへのアクセスは、組織階層内の親オブジェクトから継承できます (「Use parent setting」)。これにより、各人物オブジェクトを編集せずに、多数のユーザーのシリアルポートへのアクセスを有効/無効にできます。

ユーザーが Windows アプリケーションを起動すると、Secure Global Desktop はそのユーザーの人物オブジェクトを検査してから、組織階層の上位にあるすべての親オブジェクトを検査して、シリアルポートへのアクセスが有効になっているか無効になっているかを確認します。検査したすべてのオブジェクトが親の設定を使用するように構成されている場合は、アレイ全体のデフォルト設定が使用されます。

マップするシリアルポートを設定する

ユーザーにシリアルポートへのアクセス権がある場合、Secure Global Desktop は Windows アプリケーションセッション内でマップするシリアルポートを決定する必要があります。

UNIX および Linux クライアントプラットフォームでは、マップされるすべてのシリアルデバイスに対する読み取りおよび書き込みアクセス権がユーザーに必要になります。次のうちで、最初に一致したものを使用します。

  1. SUN_MAP_SERIALPORTS 環境変数でリストされたシリアルポート。

    リスト内の各シリアルポートは、セミコロンで区切られ、serial device=com_port_name の形式になります。

    過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ/dev/ttyS0=COM1;/dev/ttyS4=COM8

    =com_port_name は省略可能ですが、これを省略するとシリアルポートは Windows アプリケーションセッションで COMx にマップされます。ここで、x はリスト内のシリアルポートの位置を示します。

  2. ユーザーのクライアント設定ファイルに記載されたシリアルポート。

    Native Client の場合は、$HOME/.tarantella/native-preferences ファイルの SerialPorts= エントリに、マップされるシリアルポートがリスト表示されます。SerialPorts= エントリは、手動で追加する必要があります。

    Secure Global Desktop Client の場合、ユーザーのクライアントプロファイルキャッシュ<localsettings> セクション内、<serialports> エントリに、マップされるシリアルポートがリスト表示されます。<serialports> エントリは、手動で追加する必要があります。

    どちらのクライアントの場合でも、シリアルポートは上記と同じ形式でリスト表示されます。

  3. SUN_DEV_SERIAL 環境変数で指定されたシリアルポート。

    これは、単一のシリアルデバイスです (たとえば、/dev/ttyS2)。これは、Windows アプリケーションセッション内で常に COM1 にマップされます。

Windows クライアントプラットフォームでは、次のうちで最初に一致したものが使用されます。

  1. ユーザーのクライアント用に設定されたシリアルポート。

    Native Client の場合は、レジストリキー HKEY_CURRENT_USER\Software\Tarantella\Tarantella Native Client\Settings\SerialPorts に、マップされるシリアルポートがリスト表示されます。このキーは、手動で追加する必要があります。このキーのデータ型は String です。

    Secure Global Desktop Client の場合、ユーザーのクライアントプロファイルキャッシュ<localsettings> セクション内、<serialports> エントリに、マップされるシリアルポートがリスト表示されます。<serialports> エントリは、手動で追加する必要があります。

    どちらのクライアントの場合でも、リスト内の各シリアルポートは、セミコロンで区切られ、serial device=com_port_name の形式になります。

    過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップCOM1=COM5;COM2=COM8

    =com_port_name は省略可能ですが、これを省略するとシリアルポートは Windows アプリケーションセッションで COMx にマップされます。ここで、x はリスト内のシリアルポートの位置を示します。

  2. COM1 ~ COM9 のうちで使用可能なポート。

    Secure Global Desktop クライアントは、ポート COM1 ~ COM9 のオープンを試みます。検出された COM ポートは、Windows アプリケーションセッション内と同じ COM ポート番号にマップされます。

関連トピック