Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
> アレイ、サーバー、負荷分散
> Secure Global Desktop データストアと Tarantella Federated Naming
このトピックの内容 |
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Secure Global Desktop データストアは、Secure Global Desktop の多様なコンポーネントで使用する すべての情報をまとめたものです。データストアには次のものが格納されています。
上記の情報の多様なソースはすべて同じ方法で、つまり、TFN (Tarantella Federated Naming) 名を使ってアクセスされます。
データストア内の各オブジェクトには一意の TFN 名が付けられています。 TFN 名には、情報のソースを識別する、ネームスペースというコンポーネントが含まれています。TFN 名は通常、次の形式です。
.../namespace/name-within-namespace
...
は TFN の「ルート」を表します。ネームスペースはそれぞれ異なる命名規則を使用しています。TFN 名の namespace 部分は、命名規則への「ゲートウェイ」として機能します。
たとえば、ENS 組織階層のオブジェクトは、次のような名前です。
.../_ens/o=Indigo Insurance/ou=Marketing/cn=Cust-o-Dat
ここで、_ens
は、データストアの ENS 部分を表しています。つまり、ENS ネームスペースです。ENS 内のオブジェクトの名前 o=Indigo Insurance/ou=Marketing/cn=Cust-o-Dat
は、共通名 Cust-o-Dat を持つオブジェクトが組織単位 Marketing に属していて、さらにその組織単位が組織 Indigo Insurance に属していることを示しています。
他のネームスペースは別の命名規則を使用しています。たとえば、類似のオブジェクトが LDAP ディレクトリサーバーに格納されている場合、次のような名前です。
..../_service/sco/tta/ldapcache/cn=Cust-o-Dat,ou=Marketing,o=Indigo Insurance
この場合、階層の順序が逆になり、スラッシュ(/) で区切る代わりにカンマ (,) で区切られています。ただし、形式が違うのは LDAP ネームスペース内の部分に限られています。
Secure Global Desktop を設定する一部のコマンド行ツールには、処理するオブジェクトの名前を指定する必要があります。多くの場合、Secure Global Desktop の柔軟性は、管理者がデータストアの多数の異なる部分にあるオブジェクトの名前を指定できるという意味です。
たとえば、tarantella passcache
コマンドを使ってパスワードキャッシュエントリを追加する場合、パスワードをキャッシュするリソースの名前を指定する必要があります。このリソースは、たとえば、ENS ホストオブジェクトの名前のこともあれば、DNS 名のこともあります。いずれの場合も、Secure Global Desktop が使用している名前を指定する必要があります。つまり、TFN 名です。
ネームスペース | 例 | 説明 |
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ENS | .../_ens/o=Indigo Insurance/ou=Marketing/cn=Cust-o-Dat |
Secure Global Desktop 固有の動作を行うオブジェクトを格納した ENS ネームスペース。 |
LDAP | .../_service/sco/tta/ldapcache/cn=Cust-o-Dat,ou=Marketing,o=Indigo Insurance |
LDAP ディレクトリサーバーにあるオブジェクト。 |
DNS | .../_dns/verona.indigo-insurance.com |
ネットワークに接続しているホスト。 |
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