Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
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人物オブジェクトの作成と設定
問題点
組織内のユーザー用の新規人物オブジェクトを作成する必要があります。
解決方法
Object Managerで、組織階層内の適切な場所に人物オブジェクトを作成し、属性 (特に「Username」属性) を適切に設定します。次に、「Links」タブを使って、このユーザー用の Webtop コンテンツを追加します。
別の解決法
- コマンド行で
tarantella object
コマンドを使って、オブジェクトを作成し、設定します。 - 人物オブジェクトを作成しないで、Secure Global Desktop にユーザー名とパスワードを入力しないでログインする、匿名アクセスを許可することができます。
- 人物オブジェクトを作成しないで、UNIX ユーザーによるアクセスを許可することができます。
- 組織内の人を格納したネットワーク上の既存の LDAP ディレクトリサーバーと統合します。
事例
Indigo Insurance は、Ginger Butcher を新規採用しました。Ginger は、IT 部に配属され、Secure Global Desktop 管理者
になります。彼女はトレーニングを担当し、プレゼンテーションツール Slide-o-Win を定期的に使う必要があります。Ginger 用の人物オブジェクトを作成して設定する必要があります。
解決方法
- Secure Global Desktop サーバーに Secure Global Desktop 管理者
としてログインします。人物オブジェクトを作成できるのは、Secure Global Desktop 管理者
に限られます。
- Webtop 上で「Object Manager」をクリックします。前に Object Manager を使った場合は、そのままの状態で表示されます。
- 新規採用者は IT 部に「所属する」ので、人物オブジェクトを IT 組織単位 (OU) に入れる必要があります。「Search」タブか「Browse」タブを使って、IT OU オブジェクトを検索します。このオブジェクトを右クリックし、「New」を選択してから、「Person」をクリックします。
- Object Manager の「Browse」タブに IT OU が開かれ、テキストボックスが表示されます。この人物の名前をこのテキストボックスに入力します。この例では
Ginger Butcher
と入力して、リターンキーを押します。この名前は、OU 内のオブジェクトを一意に識別するのに使用されます。 - 右側の区画に新規オブジェクトのプロパティーが表示されます。「Attributes」タブでリストから「General」を選択します。変更する可能性がもっとも高い属性が表示されます。「Object Manager」ウィンドウの右下にあるコンテキストヘルプボタンをクリックしてから、属性をクリックすることにより、任意の属性に関するヘルプを表示できます。
- 「Surname」にこの人物の姓を入力します。 この例では
Butcher
を入力します。 - 「Username」に、この人物の UNIX ユーザー名を入力します。この例では
ginger
を入力します。この属性は認証で使用されることがあります。詳細については、「ユーザーのタイプ」を参照してください。 - 「Email Address」に、この人物の電子メールアドレスを入力します。この例では
ginger@indigo-insurance.com
を入力します。 - Ginger の Webtop に、IT 組織単位の Webtop にあるものをすべて格納するには、「Inherit Parent's Webtop Content」チェックボックスにチェックマークが付いていることを確認します。
- この人物オブジェクトは Ginger 専用であり、複数のユーザー間で共有しないので、「Shared Between Users (Guest)」チェックボックスにチェックマークが付いていないことを確認します。
- Ginger が Secure Global Desktop にログインできるようにするには、「May Log In To Secure Global Desktop」チェックボックスにチェックマークが付いていることを確認します。
- 必要に応じて、属性のリストをスクロールして別の属性グループを選択し、変更可能な他の設定内容を確認します。属性の変更が完了したら、「Apply」をクリックします。
- Ginger Butcher だけに適用する Webtop コンテンツを定義するには、人物オブジェクトの「Links」タブを使用します。Webtop に追加するアプリケーションオブジェクトの格納場所 (人物オブジェクトと同じ OU の必要はありません) を「Search」タブまたは「Browse」タブを使って探し、アプリケーションオブジェクトを「Links」タブにドラッグします。このタブにグループオブジェクトをドラッグすることもできます。Secure Global Desktop はグループのすべてのメンバーを Ginger の Webtop に表示します。
- Ginger Butcher を Secure Global Desktop 管理者
にする必要があります。「Browse」タブで「Secure Global Desktop System Objects」組織を開いてから、「Global Administrators」をダブルクリックします。Ginger Butcher 用の人物オブジェクトを「Members」タブにドラッグして、Ginger を Secure Global Desktop 管理者
にします。
次の手順
- 複数のオブジェクトを作成する場合、または多数のユーザーの Webtop を同時に変更する場合、
tarantella object
コマンドのバッチ処理機能を使用します。
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