Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
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ユーザー向けアプリケーションオブジェクトの作成と公開
問題点
インストール済みの新規アプリケーションを、ユーザーの Webtop 上に公開する必要があります。
解決方法
Object Managerで、正しいタイプのアプリケーションオブジェクトを作成し、ユーザーの「Links」タブにドラッグアンドドロップして Webtop に追加します。Webtop コンテンツを継承するユーザーの Webtop に追加するには、作成したアプリケーションオブジェクトを、継承元の組織単位オブジェクトか組織オブジェクトの「Links」タブ、またはグループオブジェクトの「Members」タブにドラッグアンドドロップします。
注 しばらくすると、ユーザーの Webtop 上にアプリケーションが表示されます。旧 Webtop を使用している場合、ユーザーがいったんログアウトして再度ログインしないと、アプリケーションが Webtop 上に表示されません。
別の解決法
- コマンド行で
tarantella object
コマンドを使用して、オブジェクトを作成しユーザーに公開します。
事例
Indigo Insurance には、新規の X アプリケーション XClaim があります。このアプリケーションは、経理部門の全員の Webtop と社長 Indigo Jones の Webtop に表示される必要があります。このアプリケーションは、london.indigo-insurance.com、geneva.indigo-insurance.com、および prague.indigo-insurance.com にインストールされており、これらのアプリケーションサーバー間でユーザーの負荷を分散する必要があります。
解決方法
- Secure Global Desktop サーバーに Secure Global Desktop 管理者
としてログインします。オブジェクトを作成し、アプリケーションを公開できるのは、Secure Global Desktop 管理者
に限られます。
- Webtop 上で「Object Manager」をクリックします。前に Object Manager を使った場合は、そのままの状態で表示されます。
- 新規アプリケーションは Finance 部に「所属する」ので、アプリケーションオブジェクトを Finance 組織単位 (OU) に入れる必要があります。「Search」タブか「Browse」タブを使って、Finance OU オブジェクトを検索します。このオブジェクトを右クリックし、「New」を選択してから、「X Application」をクリックします。
- Object Manager の「Browse」タブに Finance OU が開かれ、テキストボックスが表示されます。オブジェクトの名前をこのテキストボックスに入力します。 この例では XClaim と入力して、リターンキーを押します。この名前は、OU 内のオブジェクトを一意に識別するのに使用され、ユーザーの Webtop にも表示されます。
- 右側の区画に新規オブジェクトのプロパティーが表示されます。「Attributes」タブでリストから「General」を選択します。変更する可能性がもっとも高い属性が表示されます。「Object Manager」ウィンドウの右下にあるコンテキストヘルプボタンをクリックしてから、属性をクリックすることにより、任意の属性に関するヘルプを表示できます。
- 「Application Command」に、アプリケーションを実行するアプリケーションサーバー上のプログラムの完全パス名 (たとえば、
/usr/local/bin/xclaim
) を入力します。このパス名は、すべてのアプリケーションサーバー上で同一でなければなりません。コマンド行引数をここに入力することはできません。コマンド行引数は「Arguments For Command」属性に入力します。 - アプリケーションのサイズを「Width」と「Height」にピクセルで設定します。代わりに、「Display Using」を「Client Window Management」に設定することもできます。そうした場合、アプリケーションがクライアントデバイス上で動作しているように見えます。
- 必要に応じて、属性のリストをスクロールして別の属性グループを選択し、変更可能な他の設定内容を確認します。属性の変更が完了したら、「Apply」をクリックします。
- アプリケーションを実行できるアプリケーションサーバーを定義するには、アプリケーションオブジェクトの「Hosts」タブを使用します。アプリケーションサーバーを表すホストオブジェクトをこのタブにドラッグアンドドロップします。Secure Global Desktop は、それらのアプリケーションサーバー間でユーザーの負荷を分散します。たとえば、london.indigo-insurance.com、geneva.indigo-insurance.com、および prague.indigo-insurance.com 間で負荷分散を行うには、それらのホストオブジェクトを「Hosts」タブに追加します。
- アプリケーションを Finance 部の全員の Webtop に追加するには、Finance 組織単位オブジェクトの「Properties」を選択してから、「Links」タブをクリックします。次に、アプリケーションオブジェクトをこのタブにドラッグアンドドロップします。ユーザー用の人物オブジェクトが親の Webtop コンテンツを継承するように設定されている (デフォルト値) 限り、OU に所属するユーザーが次回にログインすると、全員の Webtop に新しいアプリケーションが表示されます。
- アプリケーションを Indigo Jones の Webtop に追加するには、「Search」タブか「Browse」タブを使って Indigo Jones 用の人物オブジェクトを検索し、「Properties」を選択し、「Links」タブをクリックしてから、そのタブにアプリケーションをドラッグアンドドロップします。
次の手順
- たとえば、UNIX ユーザーや匿名ユーザーなど、特定のタイプのユーザー全員の Webtop にアプリケーションを追加する必要がある場合、該当するプロファイルオブジェクトの「Links」タブを使用します。
- 複数のオブジェクトを作成する場合、または多数のユーザーの Webtop を同時に変更する場合、
tarantella object
コマンドのバッチ処理機能を使用します。
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